朝のうちはまだ良いのですが、夕方になると集中力が落ちてきます。
マレーシアはイスラム教を国教にしているので、学校の運営もイスラム教の色が濃く出ます。なんと、10日になって急に授業の時間が変更になりました。どうも大学スタッフが早く帰れるように変更したようです。
話は変わりますが、宗教に関して、この国には自由がないようです。
今日の英会話の授業でこんな話を聞きました。
1.小さい時に捨てられたインド系の女の人が、施設の人に宗教をヒンズーからムスリムに変えられてしまったために、ヒンズー教徒との結婚が認められませんでした。ムスリムからヒンズーへの改宗も認められませんでした。(他の宗教からムスリムへの改宗は簡単に認められるそうですが、その逆はだめだそうです)
彼がムスリムに改宗すれば結婚を認められるそうですが、彼女はヒンズー教徒として生活していたので、今更改宗したくないということで、ヒンズー教の寺院で結婚式を挙げました。
ここまではまだ良いのですが、子供が生まれても戸籍がないので学校にも入れられない。そこで、裁判を起こしました。彼女の裁判は、宗教的に中立な連邦裁判所ではなく、ムスリムの裁判所で審議され、彼女の訴えは却下されました。これはつい数日前のことだそうです。
2.30年以上前英語の先生の従兄弟が20歳位の時、彼が隣に住んでいたムスリムの女の子と歩いているところを偶然目撃されました。それを聞いた父親はひどく怒り、彼をベルトで叩きました。それだけではなく、親戚中が集まり、みんな涙を流しながらムスリムと付き合うのをやめてくれと懇願したそうです。そして、1ヶ月後には遠くに引っ越してしまったそうです。
もしムスリムと結婚することになったら、家族の縁を切らなければいけないと考えているようです。
今は違うのかといえば、状況は今も変わらないそうです。ムスリムから他の宗教への改宗ができない、ムスリムと他宗
教との結婚を認めないという国なので、もしもムスリムと結婚ということになれば、それはムスリムへの改宗を意味し、ムスリムになると生活全般がイスラム教中心に変わってしまいます。(というより、イスラム教中心に生活しなければいけなくなります)
3.ラマダン中には、宗教警察だけでなく一般の警察もレストランに見回りに来て、食事をしているムスリムを取り締まるそうです。もし見つかると、食事をしていた本人だけでなくレストランも営業停止になり、かなりの罰金を取られるそうです。
この話を聞いて、思わずロミオとジュリエットみたいと言ってしまいました。これは中世ではなく、現代の話です。
全国大会に出場できなくなってしまったのは非常に残念ですが、コーチの責任はもちろん本人の責任でもあります。要項は日本水泳連盟のホームページで確認できます。「重要事項は自分できちんと確認する」ということを勉強する良い機会だったととらえて、次頑張ってほしいですね。