ベトナム2日目は、クチトンネル見学とメコン川クルーズをしました。クチトンネルは、ベトナム戦争の時、ベトナムゲリラが掘ったトンネルの一部です。物資のなかったベトナムゲリラは、アメリカ軍が落とした爆弾の不発弾を加工して、手投げ弾やトラップなどを作っていました。ベトナム人の知恵と手先の器用さに驚かされました。
たくさんの日本人が行くところなので、詳しくは他の人のブログでも見てください。
私たちのベトナムでのメインの訪問先は、ツーヅー病院です。訪問は朝8時半から10時半の2時間ほどでしたが、ベトナム旅行で最も貴重な経験をしました。
この病院は、ベッド数1200床、スタッフ2000人のホーチミン市最大の産婦人科病院です。
私たち家族4人は、通訳のナムさんを介して、ドクちゃんと彼の主治医のタン先生の話を聞くことができました。
ツーヅー病院では、毎日500人ほどの出産があり、通院も含めると、毎日2000人ぐらいが診察を受けているそうです。
枯葉剤の影響(アメリカは認めていませんが)が出ている人は、そのうちの1.2%。かなりの高率です。
終戦からかなりの時間がたっているため、現在は、直接枯葉剤を浴びた人ではなく、第二世代・第三世代だそうです。
これまで、枯葉剤の影響が出た人は400万人と言われているそうです。
ベトナムでは、妊娠がわかると、枯葉剤の影響があるかどうか診断をして、もし枯葉剤の影響があるとわかると、ほとんどは堕胎するそうです。
右の写真は堕胎された胎児です。ラベルには堕胎した日付と母親の名前が張ってありますが、多くのラベルには何も書いてありません。母親が逃げてしまったそうです。
二重体児や頭が極端に大きいもの、小さいものなど。小さな部屋の中には、たくさんの胎児が瓶に詰められていました。
それでも田舎のほうでは医療機関に行くのが遅れ、障害を持ったまま生まれてくる子供たちがいます。
その子供たちについては次の回に書きたいと思います。
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