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2024/07/01 15:42 |
社会の窓
 マレーシア生活も、最初のうちは中古車屋さんとの交渉をしたり、子供たちが体調を崩して救急で病院に行ったりと、英語を使う機会がたくさんありました。ある程度生活のリズムができてくると、職場はほとんど日本人、生徒に教えるのも日本語という環境で、英語を使う機会があまりなくなってしまいました。また、下の子は日本人学校に通っているので、日本の学校よりは英語を使わなければならない機会は多いのですが、ほとんど日本語で生活しています。
 そんなわけで、我が家では、一カ月ほど前から英語の家庭教師に来てもらっています。女の先生で、妻と同い年、宗教も一緒ということで、話が合うようです。授業は週一回2時間ほどで、最初の1時間は妻と下の子が、残りの1時間は私と上の子が英会話を教わっています。
 妻は主に料理のレシピや観光名所など、下の子は遊びを通した英会話。私と上の子は1週間の新聞記事から興味を持った内容を話し合っています。
 新聞を読んでいると、現地の人でなければ分からないことがたくさんあります。たとえば、政府の職員募集に中国系の人が1000人以上集まったという話。この記事だけではその背景がわかりません。そこでディスカッションです。20数年前の暴動から始まったブミプトラ政策以来、政府の役人はほぼ100%マレー系で占められていました。ところが2年前の選挙で与党が14の州のうち5つを失い、それ以来少しずつ変わり始めたのだそうです。警察官もインド系が増えたとか、大学の受け入れ割合も変わったとか、小中学校の施設設備に予算がつくようになったとか...。
 先生はインド系で、今の政府に批判的です。200年ほど前は、20万人前後しかいなかったマレーシアは、もとをたどればほとんどが移民です。マレー系もインド系も中国系も同じ時期に移住してきたのに、なぜ自分はインド人と書かなければいけないのか?私も、私の親もその親もそのまた親もマレー人なのに!昨日はそう言って怒っていました。
 先生は、私にとってはマレーシア社会に開けられた窓のようなものです。差別されているということで、やや偏った面もありますが、この窓を通して、もう少し深くマレーシアを見ていきたいと思います。
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2010/06/12 00:14 | Comments(0) | TrackBack() | マレーシア生活

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